お知らせ

【公募】北アルプストレイルプログラム 奥黒部源流域 登山道メンテナンス人材育成プログラムの参加者を募集します!

本プログラムでは、自然風景の復元を目的とした登山道メンテナンス人材の育成を試行事業として進めるに当たり、将来的に奥黒部源流域エリアを中心に保全対策を実施する人材を公募します。

 

○背景

北アルプス奥黒部源流エリアは、北アルプスの中でも最奥部に位置しており、主に薬師岳、太郎平~薬師沢~雲ノ平~水晶岳~三俣蓮華岳~黒部五郎岳~北ノ俣岳周辺であり多くの登山者が利用している原生的な自然風景を体験できる場所です。

 

北アルプス富山県側の登山道(立山黒部、奥黒部源流域エリア等)は約300kmもの距離が繋がることで様々な名峰、高山帯までアクセスすることができ、国立公園の利用における重要なインフラ的役割を果たしています。

登山道の管理は利用者の安全確保や自然環境の保全を目的として登山道の整備、維持が地元行政や公園事業者である山小屋、民間ガイド、救助隊員等の協力体制により実施されてきましたが、多様な環境変化が重なり従来通りの維持が負担となっている区間や実態把握を進める中で新たな枠組みでの対応が求められている状況です。

 

山域毎で登山道の維持管理に係る作業内容は多種多様で異なります。立山黒部エリアでは残雪時期の雪切りや夏場に生える草の刈払い、倒木除去等の作業が中心ですが、奥黒部源流域エリアでは、高山帯でも地質が異なるため、露出した土壌の浸食が進み、自然環境の荒廃や植物が生えていた場所が踏み荒らしで裸地化し道が複数に分かれるような環境保全の課題が多く生じており対策が求められています。

 

今回対象となる奥黒部源流域エリアでは、過去に管理者が施設整備を行った木道等の老朽化の進行や施設管理者が不在の区間で地道の土壌が浸食している区間が主な課題となっています。

登山道の維持管理面で土壌浸食が進んでいる区間を保全し浸食前の地形になるべく復元していく取組は現地における道の状態を観察し、将来的に目指す風景をイメージしながら作業を積み重ねていくことが求められ、自然公園において「利用や自然環境変化の影響に適応した道の復元を行う人材の育成」が一つ大きな対策事項として出てきています。

 

 

 

本プログラムでは、このような自然風景の復元を目的とした登山道メンテナンス人材の育成を試行事業として進めるに当たり、将来的に奥黒部源流域エリアを中心に保全対策を実施する人材を公募します。

 

○事業内容

・主に北アルプス奥黒部源流域エリア等を作業エリアとして、登山道保全対策に関与していきたい方を公募し、5名程度選考し、育成プログラムに参加。
・令和7年度~9年度にかけて、現地における道直し作業へのボランティア参加から現地作業人として登山道の復元活動に業務として将来的に関与するための作業経験やワークショップ等での知見を深める。

 

事業期間令和7年度~9年度の3カ年
R7現地講習会予定日
(3泊4日)
①7/15-18
②9/23-26
場所令和7年度:三俣山荘が維持を担う区間において道直し現地講習会への参加(以下最低1回以上参加が必須)

(令和8年度以降においては、黒部五郎岳方面や北ノ俣岳等の他のエリアにおいて講習会、現地整備作業を年間に複数回実施予定。)

参加における費用負担・現地(三俣山荘)までの移動に係る経費(交通費等)は参加者にて負担頂きます。
・山荘での滞在時に係る参加費(宿泊費、滞在期間中の食事等)の費用負担は開催者にて負担します。
公募人数5名程度
参加要件①北アルプスを中心とした高山帯で1泊以上の登山経験があること。
②本プログラムを通じて北アルプス奥黒部源流を中心とした登山道の保全対策を行っていく志を持っていること。
③原則として3カ年継続してプログラムに参画することが可能であること。
④参加公募時点で年齢が45歳以下であること。
公募期間令和7年5月2日~令和7年5月30日
提出書類・提出先以下の申込みフォームより必要事項の記載をお願いいたします。
→ https://forms.gle/yRpZ1ciCmrwaKHpD6
公募結果の通知方法令和7年6月13日迄にフォームに記載いただきました連絡先へ協議会事務局よりメールにて結果を通知させていただきます。

 

○問合せ先

北アルプス富山県側登山道等維持連絡協議会事務局
(環境省中部山岳国立公園管理事務所立山管理官事務所)
℡:076-462-2301